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不倫サイト

スマともの女は素人ではなく援デリ
不倫サイトに「主人とケンカして家出しました。今晩泊めてくれる人はいませんか?」との書き込みがあった。
そんな書き込みならば、家出掲示板とか神待ちサイトとかにすればいいのに、なぜわざわざ不倫サイトに?と思った。まあ、後から本人に話を聞いたところ、「会員登録しているサイトがここしかなかったから」と言う理由だった。
僕は、家出であれ、人妻であれ、本人の了承さえあれば相手は誰でもいい。節操がないと言うことなかれ。拾えるチャンスは拾うもの。チャンスの女神には前髪しかない、とは我が家の家訓だ。
そんなわけで激しい競争を潜り抜けて、人妻お泊り権を僕は幸いにもゲットできた。不倫サイトとはいえ、実際は未婚の援助目的だったり業者だったりする中で、彼女はモノホンの人妻だった。彼女から「ありがとうございます。それでは○○駅で会いましょう」と返信が来た時は、喜びで小躍りしたが、冷静に考えると、モノホンの人妻とは実は初めてだった。
いろいろとマズくないか?人妻を略奪する気はないが、仮に旦那が捜索願を出していたり、奥さんのスマホにGPSを仕込んでいて「家内を傷物にしてくれた責任を取ってもらいやしょうかねえ」と自宅に乗り込まれたり・・・などと嫌な妄想が駆け巡った。
だが、僕の股間は後戻りできない。なるようになれ!いざとなればやり逃げ上等だ!と、僕は覚悟を決めて人妻を駅まで迎えに行った。
「ほとぼりが冷める頃に帰りますから、気にしないでくださいね」と気を使ってくれたその人妻は・・・美人だった。ヒロイモノ中のヒロイモノだった。こんな女性と一晩を過ごせてあわよくばしっぽりすっぽりやれる!と考えると、僕は喜びで小躍りしただろう・・・彼女が人妻ではなければ。
僕はやっぱり小心者だった。結局、人妻のバックにいる旦那の影に恐れて、指一本触れることさえできなかった。僕の横で寝息を立てているにもかかわらず。
翌日、彼女はお礼を言って帰って行った。本当にビジネスホテルにでも泊まるかのように僕の前を過ぎ去っていった。
しかし、よくよく考えると、彼女は不倫サイトに会員登録していたのだから、そう言う関係も厭わなかったはずだ。旦那への不倫バレを恐れるような女性ならば、そもそもそんなところに登録して不倫相手を探すことなんてしないだろう。彼女が帰ってから気づいても後の祭りでした。
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